〜心で書く!〜 氏原英明 公式ブログ

フリーライター・氏原英明のblog。当サイト上にある日記の記事の無断転載を禁じます。

BASEBALL FAN

2010年8月の記事一覧

失敗へのスタート。

 こちらの想いを伝えるのが難しいなぁと思う今日この頃です。

 先日、ツイッターでのこと。

 24時間テレビで、何キロかを完走した「はるな愛」が号泣していたと聞いて、あそこで、「号泣せんかったら、もっとすごいよな」とつぶやいた。

 みんなが泣くであろう場面で、泣かずに整然としていたら、すごく格好いいと思ったから、そう、つぶやいたんですけど、ある人から突っ込まれた。

 「80何キロも、走ったんだから、泣いたっていいじゃない」

 僕は「泣くな!」っていったんじゃなくて、泣かなかったら、すごいよなって、想像してみただけなんだけど、伝えるって難しいです。

 世の中では、そう思っていなくても、読み手の心境でそう思われてしまうことが多々あります。だから、雑誌などはたくさんの編集者が目を通すんだけど、書き手の意図とはちがう形で伝わってしまっているなって思う時、書き手としては、自分の力の無さを大いに感じるものです。拡大解釈されてしまう原因が、自分にもあるわなぁと。

 甲子園の決勝戦後に書いたNumberコラム「甲子園の風」の「ガッツポーズ無しの偉業」の原稿に対し、評判が良かったことは以前に書きました。僕的にも手ごたえもあって、編集者からも、ありえんくらいの褒め言葉まで頂き、さらには週間アクセスでもトップと、嬉しいこと続きだったのですが、ここへきて、「Numberのあのコラムと比べて…」と言われ始めた。

 聞きようによっては、僕が手を抜いているかのようなんです。ただ、こう思われることは成長の糧であると僕は捉えています。

 「いい記事書いた!!」

 って、思っていいのは、ほんの一瞬なんです。それが世に出た時点で、その記事は過去のもの。「俺はこんないい記事を書いたんだ」って思い続けることは、次の失敗へ向かっていることと一緒なんですよね。
 いわば、僕にはあの記事が、「基準値」になるというわけ。書いた時点では「最高傑作」だったかもしれないけど、世に出た時点で、それは「当り前」。

 あのコラムと同等以下の記事を書けば、「面白くない」、「手を抜いた」と言われる。その「当たり前」を、超えていけるように努力することで、自分は成長できるのかなと、自分は幸せだなぁと気付かされました。

 改めて記事を書くことの楽しさ、難しさ、面白さを感じているのであります。

 頑張ろう!

Written by 氏原 英明

2010年8月30日 11:30 pm

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寄稿お知らせ

Number Web
野球善哉
そろそろブレークの兆しが見える?
広島・岩本、日ハム・中村が急成長
http://number.bunshun.jp/articles/-/46508

ベースボールマガジン社
「甲子園決算号」
チーム・
北大津、
天理
京都外大西

Written by 氏原 英明

2010年8月30日 2:59 pm

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最近の流行。

 おはようございます。

 久々の月曜日の平和な朝ということで、ご無沙汰になっていました、ゴミ拾いに行ってきました。花火のゴミが以前よりも減っていたけれども…相変わらず。

 公園でお会いした年配の女性の方が、お話をしてくれて、これが以前に聞いた話と全く同じだったということも…相変わらず、でした。

 さて、最近はプロ野球の取材に行っているのですが、あるアナウンサーが僕の耳元で、ささやきました。「氏原さん、○○選手も、ノーステップ始めたらしいです」。

 T-岡田選手が取り入れたことで知られる「ノーステップ打法」。これが最近の主流になっているようです。「あれがいい」と聞けば、そこにすぐに飛びつく。日本人らしい、といえば日本人らしいのですが・・・

 阪神のマートンは開幕からノーステップ打法だった気が…。

 個人的に思っているのですが、T-岡田の「ノーステップ打法」は見た目はノーステップだけど、実はノーステップじゃないと思っている。これは話せば長くなるんやけど、T君は、一端、体重を前にやってから、それを後ろに引いて、始動しているんですね。ステップはしていないんですけど、身体の動くはステップしているのと変わらない。

 ただ、足の位置が、ずっと固定されているだけ。足の位置が動くと、Tの場合は、目線も動いてしまうから、それが不安定になるのでしょう。と、僕は勝手に想像しています。

 まぁ、バッティングフォームなんて、結果論。って僕は思っています。打ってれば、いいフォームに見えるんですよ。打てない時は必ず、変なフォーム。でも、それは、もともとフォームが悪いのか、何か別の原因が作用しているかなんて、答えは出ない。メンタルもあるから。

 その人の身体を生かす。生かさないという意味で、フォームがどうあるべきっていう議論は面白いと思うけど、いいフォームだから打てた、こういうフォームが理想というのは結果論にすぎないのじゃないかって、この頃思いますね。

 ピッチャーは別ですけどね。

 話は変わりますが、昨日の試合では数年前、阪神リーグを沸かせた両輪が別チームで投げ合ってました。日ハム・榊原とオリックス・伊原。関西国際大な二人だったのですが、昨日、試合を見ながら、面白い光景だなぁと思いましたね。

 ともに、途中から登板し、打たれて降板。痛み分けという感じでしたがね…。

 で、最近、気付いたのですが、関西出身、大学での投手って、どうやら、中継ぎで使われるケースが多いようです。大学時代はNO1なんちゃらと言われていた投手でも、関西の投手はそのレベルなのだろうと。

 日ハム・宮西しかり、阪神・藤原しかり、榊原もそうだし、オリックス・平野、阪神・渡辺も同志社出身だ。甲藤、柳瀬(ともにソフトバンク)なんかもそうだね。

 プロでも先発を目指している、阪神のシャオ・イーチェやソフトバンクの巽は苦労をしている。これが現実なのかな、と。

 今年のドラフト候補でもある、大野雄大(佛教大)藤井貴之(同志社)、小林寛(大阪学院大)の運命はいかに。少なくとも、藤井は中継ぎタイプだね。

 最近の流行を感じた、この1週間のプロ野球取材でした。今週はコラムを書きつつ、大学野球、高校野球の取材に行こうかと思います。
 

Written by 氏原 英明

2010年8月30日 11:02 am

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表現が難しい中田の変貌

 久々に日ハム・中田を見てきた。

 練習から試合から。

 僕が高校野球に専念しているうち、中田が初本塁打並びに、大ブレークを果たしていた。テレビでは高校1年生時を思わせるほっそりとした体に驚かされたが、去年、痩せていた時は、精神的な痩せを感じなくもなかったので、それよりは充実して絞れてきたんだなぁと、テレビを見ながらはそんな想像をしていた。

 新聞やネットのコラムでは中田の変貌ぶりをあちらこちらで伝えていた。アウトステップがんくなったのだの、グリップの位置が高くなったのだの…。

 実際は、昨年終盤よりグリップの位置は低くなっているし、アウトステップは完全に治ったわけではないと思う、アウトステップに関しては、人の見方に寄ると思うので何とも言えないけど、少なくともグリップの位置は、去年の日本シリーズの時の方が高い。

 まぁ、メディアっていうのは、すぐに変化を見つけたがる。「何が変わったんですか?」と。すごく横着な質問をするわけで、「T-岡田選手のフォームを真似しているんですか」と応えを決めつけた質問には、さすがの彼もあきれ顔だった。

 中田の変化、僕には、練習での取り組む姿勢が一番だと思った。

 でも、これ、表現が難しくて、じゃ、今までは悪かったの?最悪だったの?

 という話しになる。

 決してそういうわけじゃない。

 はっきりと応えの出ない部分なんだけど、今の姿勢を見ると、昔と違うのは明らかで、そこに中田を取り囲む首脳陣やチームメイトたちの雰囲気も認めている部分を感じるわけである。

 高校屈指の人気選手が、1軍に来ました。可愛い奴だ。でも、まだまだプロ野球を分かっていないな。いつ、気付くんだろう?

 というのが、これまでだったと思う。

 昨日の試合前練習で一番気付いたのは、彼がバッティングを終わって走塁練習に行こうとしたとき、ゲージの下に詰まっていたボールを拾いあげたことだ。

 そんなところに気付く選手ではなかったと思う。

 ただ、打って走って守っていただけの選手だった。

 試合中でも、けん制を受けるたび、ボールをこねて返すが、汚れを取ってピッチャーに返す。

 そういう人間的な部分、気遣いや粘りが、打席の粘りを生んでいるんじゃないかと思う。

 中田自身に、そのことをぶつけてみたが、これまた、失礼な質問になる。

 「取り組む姿勢がよくなったね?」

 ほんじゃ、悪かったのかい?と。

 一応、細くつけて聞いたけどね、「今までが悪かったというわけじゃなく、進歩したんじゃない?」

 「そうっすかね?そう見えますか?」

 と照れくさそうに彼は言ったが、どこまで僕の質問の意図が伝わったかは疑問である。

 表現が難しい取材だった。

 まぁ、とにかく、中田は真のプロ野球選手になったことは間違いない。

 チームに完全に溶け込んでます。

 中田変貌はその部分だと僕は思います。

 ※注 これ、コラムネタになるんですけど、Numberではすでに中田のブレークについて、書かれている方がいたので、書けませんでした。また、いつの日かどっかで書きたいとは思いますけど、僕の中田ウオッチングは、まだまだ終わりそうもない。

 中田に嫌われてでも、見続けます!

Written by 氏原 英明

2010年8月28日 10:32 am

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批判か無関心か。

 3日ほど前から、のどを痛めてグロッキーな氏原です。

 おはようございます。

 勝負弱いとは、このことですね。せっかくのチャンスを逃す選手のように、「ココ」ってところで怪我をする選手のようなものです。「甲子園の疲れが出てきたんちゃう?」とよく言われますが、疲れは誰にでもあります。誰もが「疲れているやろう」と予測されるところで、のどを痛める。これ、情けない話です。そこで強くならないと。

 さてさてさて

 最近の僕はと言うと、「検証甲子園」の執筆作業を進めつつ、プロ野球の取材にも出向いています。「野球善哉」のネタ探しなど、ないがしろにはできませんからね。

 こっちには球団が二つしかないため、阪神とオリックスのホームの試合を見つつ、ビジターチームを取材するというのが、今、僕がやっているのですが、フリーのたまにひょこっと現れる僕なんかは、番記者からすると「なんじゃコイツ」の域です。

 そんな僕に、あるカメラマンが声を掛けてきました。いつもよく仕事をさせていただく方です。

 「担当記者いっぱいいて、取材するの大変やろう。特に、○○担当の記者は、○○担当になっただけで偉いと思っているやつが多いから、態度でかいし」

 まぁ、その指摘は分からんでもない。

 番記者は中に、昔、アマチュア野球の現場で見た若手とかがいる。アマチュアで会った時は、新人で教えて欲しいことも多かったから、そら、腰も低く、色々と話しかけてきた子たちも、今では、えらく態度が大きい、と言うのは日ごろから感じることでもある。

 まぁ、一方で、アマチュアを一緒に取材をした人で、僕を見かけるたびに声を掛けてくれる善人の方もおられるんで、全員が全員ってわけではないけど、カメラマンさんが仰るような人がいるのも、また事実。

 ただね、番記者ってなんやろな?ってときどき思う。

 確かに、僕なんかより、彼らは情報を持っていて、詳しいはずなんやけど、それがジャーナリスト精神にのっとっているのかなと。

 やっぱりね。ジャーナリストである限りは批判精神を持っていないといけないと思うわけです。真弓監督の投手交代には、哲学がない!とか、城島は「ストレートが大事だと」といっているのに、変化球を多投させて打たれるケースが多いとか、僕なんかが持っているより情報量が多くて、ソコを指摘することもできるはず。

 それはTVの解説者も同じ。

 一昨日、テレビで阪神―広島を見ていると、解説者が広島の先発・今村を酷評していた。「何で抑えたいのか分からない」と。1年目の右腕、経験を積ませたい思いもあるだろうし、様々なチーム事情の思惑で彼はマウンドに立っているんだと思うけど、ボロクソだった。

 結果はご存じのとおりで、途中降板なのですが、今村と投げ合っていたのが開幕投手の安藤。今村は1年目、緊張もある中で投げていて、それだけ酷評されているのに、安藤については酷評もしない。

 抑える球がないと言われている投手と、張り合うくらい悪い投球をしている投手のことをなんにも酷評しないんですよ。

 今村は1年目で、安藤は開幕投手も務めたくらいのベテラン。もっと酷評されるべきでしょう。

 番記者とか詳しく取材している人こそ、情報が多い分、批判的な目を持っているはず。でも、どこの球団にかかわらず。「俺は阪神に詳しいんだ」「俺は巨人に詳しいんだ」という自負はあっても、批判についてはいっさい書かない。

 球団との関係があるから。

 取材しにくくなるのが怖い。

 それは分からないでもない。

 でも、批判って、どうなんでしょう?

 批判って、チームのことが嫌いで書くもんじゃない(中日。落合否定メディアはそうしているが)。むしろ、逆で、そのチームに愛着があるからこそ、批判って書けると思う。

 僕も批判的な記事を書くことがある。でも、そうした場合に、いろんな場所で叩かれる。そして、その意見を見ていると「氏原はこのチームが嫌いなんだ!!」って言われる。

 いやいや、嫌いなチーム、取り組みが感心しないチームのことなんて、誰も書かないから。

 って僕は思う。ジャーナリストってそんなもんでしょう。

 愛情があるからこそ、批判を書く。

 そういうもんだと思う。番記者として担当して、愛情があるなら批判を書くべきだと思う。まぁ、新聞記者の中にはいろんなしがらみがあるから書けないのは仕方ない部分もあるけれど。球団も選手も、そういう人こそ、評価するべきやと思う。「こいつは分かっているな」と。

 愛情があるから批判が書け、愛情がないから無関心でいられる、

 僕はそう思います。

 

Written by 氏原 英明

2010年8月27日 9:45 am

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ソウイウ風になってんねや!

 そんな名言を吐いたのは、ある公立校の監督さんです。
 
 もう7年も前の話なのですが、それ以来、僕にはこの言葉が離れません。まだ33年の短い人生ですが、そのなかでも、「なんや、そういう風になってたんかいな」と思うところが、多くあるんです。

 この人とは会うことになってたんかとか、なんで、僕がここにいるんだろうって、思った理由が、あとあと分かってみたり。

 その時では、苦しい経験だっただけれども、あとあと、考えてみると、そういう風になっていたのか、と。

 僕もフリーになって、7年。奈良大会の取材をしていると、いろんな記者とお会いさせてもらって、それが出会いの一つではあると思う。僕は、ずっと奈良にいるからともかくとして、例えば、大手新聞記者の地方局の人は、そうではない人ばかり。

 彼ら、彼女らはなぜだか奈良にきているわけですけど、そういう人たちとの出会いも、何らかの縁なんですよね。それを生かすも殺すも、その人次第だと思うけれど、その中に、「そういう風になってたんやな」って思うところが出てくれば、すごく素敵なことだなって思います。

 「人生に、偶然ってない。必然なんや」、ってね。

 今日は、人生で初めてじゃないかと思うんですが、

 年下の今の仕事に懸ける深い想いを聞いて、感動しました。

 「今の若者、捨てたもんじゃないな。お前と会ってそう思うよ」

 タイトルの言葉を教えてくれた、公立校の監督さんが7年前にくれた年賀状に書いてくださった言葉です。

 自分はベテランでもなんでもないし、偉そうなことを言える立場ではないけど、

 すごい子たちが出てきていると思います。

 僕も頑張らねば。
 

Written by 氏原 英明

2010年8月25日 1:38 am

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ギアチェンジ

 少し、ひと段落。

 今日は、部屋の掃除。資料の整理などをしています。新聞のスクラップもせなアカンのですけど、これは見て見ぬふりです(笑)

 さて、夏の甲子園も終わり、これからは秋季大会を見つつ、プロ野球、ドラフト候補のいる大学野球を見て回るという感じです。

 「検証甲子園2010」が今年も書籍化されますので、そのコラムをこれから書きつつ、野球善哉のコラムもありますので、ネタを探そうと思っています。僕は筆力でなんとかというより、取材を多く重ねることで、引き出しを増やすというタイプ。なので、歩くのをやめてはいけません。

 もちろん、野球以外も大切にしないと。

 人と関わることもそうですし、読書など。2冊、本が溜まっているので、それを読んで、何かの役に立てたいかなと思います。

 9月は頭に東京に行く予定です。雑誌の座談会や柔道を見に行くためですが、夏の甲子園は終わりましたが、人生は続きます。

 そうそう、先日のNumberWebのコラム「ガッツポーズ無しの偉業」がいろんなところで、評価をいただけているようです。嬉しいですね。こういう話に理解してくださる方がいるのは。。。日本も良くなっていくんじゃないかって、期待が持てます。

 ガッツポーズになしについては、これからも、取り上げていきたいと思います。そして、そこから、さらに、「相手のミスに喜ばない」「相手の好プレーをたたえる」という部分まで、調和・融合する野球の素晴らしさを伝えていきたいと思います。

Written by 氏原 英明

2010年8月23日 1:02 pm

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高校野球への提言

 興南強かった。

 大会が始まって、1回戦が終わって、メディアの話題は、興南に勝てそうなチームがあるかどうかだった。

 見当たらなかった。

 東海大相模に期待するか、広陵、聖光学院、履正社、天理のブロックに期待するしかない。

 そんな感じだった。

 思った以上に、成田、報徳学園が頑張り、甲子園という舞台がいかに高校生を成長させるか、それを感じたものでもあるが、実際問題として、興南ほど、野球面だけでなく、すべてに整ったチームはさすがになかったかなと思う。

 そこで難しいのが伝え方。

 今大会を総括したいけれども、それをすると批判にも捉えられる。「あれだけ一生懸命やった高校生に、むかって、なんてことをいうんだ」。そう言われかねない。

 実際にね、今大会はひどかったと思うんです。

 それは野球のレベルが低かったとか、下手くそだった、逸材がいなかった、ということではなく、立ち振る舞いが、ここ数年で、特によくなかった。

 伝令が来て、マウンドで円陣を組んで、指を立てて、スタンドに向かって合図をする。テレビ的にはいいかもしれないけど、あれは完全にパフォーマンスでしょ。

 高校野球の良いところはひたむきに一生懸命、白球を追いかける姿であるはず。

 ガッツポーズを激しく繰り返す選手がいたので、試合後になんで、そんなにガッツポーズをするのかと尋ねた。「友達と約束したんです、TVに映るんでね」と彼は言ったのだ。

 でも、報道では彼らの戦いぶりに感動したというのである。

 いや、そう書かないといけないのである。高校野球は。

 仙台育英と開星の試合が、今大会でも非常に印象に残った試合の一つらしい。

 1点ビハインドの仙台育英が2死満塁から中堅フライ。試合は終わったかに見えたが、中堅手が落球し、2者が生還。逆転となった。

 その裏、2死・1、2塁から開星は1番の糸原が左中間に快音を響かせる。誰もが逆転勝ちと思った瞬間、左翼手の三瓶がスーパーキャッチ。試合は決した。

 仙台育英・三瓶選手のスーパーキャッチは紛れもない好プレーで、感動を与えるものではあった。あれは素晴らしかった、しかし、それ以外の立ち振る舞いが良くない。

 まず、9回表、二死満塁での落球の場面、ボールが中堅フライに飛んだ時、開星エースの白根、捕手の出射ともに、アウトを確認することなく、ガッツポーズを作った。そして、走者だった田中も、天を仰いで、流し気味で走っていたのだ。

 中堅手の落球は、「たまたまだ」だ。彼を責めるべきではない。それよりも、あの打球で、アウトを確認しないバッテリーと、諦めて流し気味に走っていた走者、これがひたむきな姿勢なのかと。

 9回裏の糸原にしても、打った瞬間、ガッツポーズを見せている。

 果たして、彼らの戦いが感動的なのかと。

 しかし、報道ではそんなこと言えない。

 興南は素晴らしかった。彼らは試合中、一度としてガッツポーズを作らなかったのだ。

 東海大相模。一二三にしても、今大会は、全くと言っていいほど、カバーに回らなかった。決勝戦ではテレビにも映ったんではないでしょうか。あの7点を取られた時、常にマウンドに立ちつくしていた一二三の姿。テレビでも見えたと思う。やるべきことを、彼は怠っていたのだ。ただ、これは、彼への批判ではない。教えていない指導者の問題だ。。

 そして、閉会式では足を開いて仁王立ち。全選手の中で唯一、彼だけだった。

 これでも3連投、悲運のエースと呼ぶべきなのだろうか。

 興南がなぜ優勝したか。そこだと思う。

 野球の技術だけでなく、立ち振る舞い。野球の神様はこういうチームが優勝するべきだと云ったのだだろう。

 こういう大会だったからこそ、もっとも優勝にふさわしいチームだった。
 
 Number Web
 「甲子園の風」
 ~興南、圧巻の勝利で春夏連覇
 “ガッツポーズ無しが生んだ偉業”
 http://number.bunshun.jp/articles/-/45190/

Written by 氏原 英明

2010年8月22日 12:19 pm

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佳境

 甲子園も終盤戦に突入しました。

 春夏連続、担当校がベスト8に0ということを起こしてしまいましたが、それはそれで、楽しく取材をさせてもらっています。

 北大津の負けは悔しすぎましたね。天理はまぁ、しょうがない。試合前取材で、彼らの髪の毛の長さを見た時に、ちょっとやりきった感がみえました。不祥事とか色々あって、我慢をずっとしてきたから、もう限界だったんでしょう。

 そんなこんなで、寄稿歴です。「検証甲子園」はPASSの関係もあり、Numberメインで書かせていただいているので、終盤はお休みになります。書籍用には、後日書いていきたいかなとは思っていますけど。時間の制約上も色々ありますんでね。

 時間がないからって、軽い記事を書くのも嫌ですから。

 そこはちっちゃなプライドがあるようです。

 http://number.bunshun.jp/articles/-/44693
 「島袋はついに怪物になったのか?
  興南VS聖光 エース対決の顛末」

 http://number.bunshun.jp/articles/-/44215 『福島代表が大阪代表に初めて勝利。
  聖光学院が完勝で一躍優勝候補に』

Written by 氏原 英明

2010年8月19日 8:07 am

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寄稿色々。

 履正社が勝ちましたね。

 あの試合を見ながら、履正社が見せた戦いを奈良県の学校はどう見たんかなぁと、少し気になりました。履正社が単に私学で、施設もあって、選手もいるって、思ったんですかね。違うと思います。それだけじゃないですよね。どうやって、天理に勝つかの具体策を持っている。ああいう試合は見習わなければと思いますね。

 詳しきは、検証甲子園に書いているので、昼ごろまでにはUPされると思います。
 ということで、だいぶ、放置していましたので、寄稿歴をお知らせします。新しい順に。

 Number Web 「甲子園の風」
 「八戸工大一が見せた脅威の組織力。奇跡を生む、カバーリングとは?」
 http://number.bunshun.jp/articles/-/43822

 「T-岡田先輩の夢を代わりに果たす!履正社の強打者T-山田が急成長中。」
 http://number.bunshun.jp/articles/-/43254

 「夏の甲子園で番狂わせの予感アリ!優勝候補と対戦する伏兵校に注目。」
 http://number.bunshun.jp/articles/-/43124
 「検証甲子園2010」

  仙台育英vs開星
 「糸原の夏が終わった」
 http://www.hb-nippon.com/report/524-hb-nippon-game2010/6858-20100811002

 興南vs鳴門
 「番狂わせがおこる条件」
 http://www.hb-nippon.com/report/524-hb-nippon-game2010/6855-20100810004

 九州学院vs松本工業
 「1番打者の役割」
 http://www.hb-nippon.com/report/524-hb-nippon-game2010/6841-20100807003

Written by 氏原 英明

2010年8月13日 4:46 am

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