前回の日記がパート1だったので、2があるわけで、それを書こうかと思います。
今回のW杯、岡田監督がとった采配は、日本サッカー界、いやアジアのサッカー界に一つの問題提起をしてのではないかと、僕は思っている。
今大会、岡田監督は、大会直前になって、戦術を変更した。日本と言えば、ポゼッションサッカー。とにかく、アジアではボールをキープし続け、攻撃面で相手を圧倒して勝つというサッカーを展開してきた。
それを、大会前に、「これでは勝てない」と彼は捨てたのだ。
結果が出ているように、彼の選択は間違っていなかった。日本が世界で勝ちぬいていくためには、ポゼッションサッカーではなく、「堅守速攻」であるべきだというのが、今大会での成果だ。
じゃ、これからもこのサッカーで、W杯を勝ち抜いていけばいいのかというと、そこで疑問に思う。
気付いた人もいると思うけど、
アジアではポゼッションサッカーをし、世界では堅守速攻のサッカーをする。
すごく違和感ないですか。予選と本選では違うサッカーをするとは、どういうことなのか。
予選は、2年半くらいの期間を使いながら戦う。本選は準備を入れても、たった2カ月。
2年半くらいはポゼッションサッカーを展開して、本線だけ違うサッカーをする。そんなことをしていて、チーム力は積み重ねられるのだろうか。予選ではアジアで勝ちぬけるためのチーム力をつけてきたのに、世界では違うサッカーをするというのは、ややもすると、それまでのものを0に近い形にしかねない。
アジアで、日本や韓国、オーストラリアと並んで、王者的な立場で、引いた挑戦者的な立場の相手をいかに崩していくかがテーマになる。だから、ポゼッションサッカーをする。
つまり、何が言いたいかと言うと、予選では王者で、本選ではチャレンジャーになるということなのだ。それは立場だけでなく、戦い方も、だ。
世界を見渡してみて、そんな立場であるのはアジアのチームだけだ。予選と本選で立場が変わるチームはない。ブラジルとアルゼンチンは南米でも、世界でも王者だ。
逆にパラグアイは挑戦者で、本大会でも予選と立場を変えないサッカーをしていた。アルゼンチン、ブラジルに勝つためのサッカーを選んだときに、「堅守速攻」になる。それをそのまま、W杯で展開し、ベスト8になった。予選からの積み重ねを考えれば、このチームが手にしているものは大きいのではないか。
予選とは違うチーム作りをしている日本はそれで良いのかと思うのだ。
それでも、決勝トーナメントに進出できると、岡田監督は今大会で証明したわけだけれど、その上に行くのは、それだけでは勝てないんじゃないか。チーム力としては、そう大きくなっていかないのではないか、そう思うわけです。
前回の日記では、僕はもっと攻めるべきだったと書いているが、なぜ、そう書きたかったのかは、パラグアイのような「堅守速攻」を相手にするのは、アジア予選と一緒とおもったからだ。ここで、アジアでやってきたようなポゼッションサッカーに日本が再転換し、パラグアイに勝てたなら、それこそ、アジアでの戦いも、本選での方針転換も意味があったと思えるのではないか。さらなる期待を持てたような気がする。
岡田監督にはポゼッションサッカーで、世界でも勝てるだけの哲学がなかったと、受け止めるのか。前回大会のジーコ監督がやったように、どことやっても、魅力的な攻撃力は魅せられるけど、グループリーグで敗退してしまうのでは意味がないと受け止めるのか。
今大会、岡田監督はひとつ、日本サッカーが今後、どう戦って、上を目指していくべきなのかを問題提起したのだと思う。
あ、一つ訂正。予選と本選で立場が変わるのは日本だけといったが、もう一つあった。北中米代表のメキシコだ。彼らは北中米では王者だけど、世界では挑戦者だ。彼らはいつも、予選リーグを突破するが、ベスト16で敗退。彼らが予選と本選で戦い方を変えていないが、それでも、毎回のように、予選リーグを突破している彼らの戦い方は非常に参考になる。
もっとも、日本人にはメキシコ人と同じようなメンタリティを持っているわけではないのだけれどね、




