〜心で書く!〜 氏原英明 公式ブログ

フリーライター・氏原英明のblog。当サイト上にある日記の記事の無断転載を禁じます。

BASEBALL FAN

2010年4月の記事一覧

再会

 かなり、日記の更新が滞ってしまいました。

 実は、東京に行ってました。

 雨に祟られたりしましたが、有意義な「上京物語」だった。

 旅を振り返ります。

 26日、8時間かけて、バスにて東京入り。

 夜行バスでは何度もあったけど、昼便は初めて。「昼便」っていうと、仕入れみたいですが…昼の8時間は長い…です。寝られないんで。

 かといって、本を読むと、酔うてしまうし。。。

 27日、朝から曇り模様でしたが、埼玉戸田球場へ。ヤクルトVS横浜のイースタンの試合を観戦。試合が始まると雨が降り、震えながら観戦。

 お目当ての山田弘喜の登板はみれませんでしたが、少し話をすることはできた。あと、横浜・筒香は元気そうでした。マシンでのバッティング練習より、試合で人から打っている彼の方が、身体の動きがスムーズに見えた。

 夜は、阪神ーヤクルトの取材予定ではあったけれど、雨天中止。急きょ、予定を変えて、晩飯を食べた後、池袋にて、当HPを制作している「高校野球情報.COM」の二人と打ち合わせをしてきました。彼らのやる気、積極性は素晴らしいの一言です。

 28日は、これまた、雨天のため、野球は中止。午前中に、Numberコラムの締めきりがあったために、それに専念。

 「野球善哉」~試合の流れをリセットする投手たち~(http://number.bunshun.jp/articles/-/21694

 で、昼からはスポーツライターの方と、これまた池袋で待ち合わせて、野球談議。

 1時に約束をして、話しこんでいると、気がつくと17時半になっていた。かなり、楽しい時間でした。これから、多方面でお互い、配信していけたらなぁと思いますね。勝った負けただけではない部分が大事ということですね。ここでのブログやリポートだけでなく、色々やりたいです。

 夜はNumberでいつもお世話になっている若い編集者と飲みの時間。

 切り口や着眼点には、ある程度の評価をいただけけど、文章力の部分で、まだまだ、成長の余地があることを確認。やることは分かっているから、そこへ向けるだけ。

 29日、今回の一番のお目当て「全日本柔道選手権」。

 柔道界で一番強い男を決める大会だ。

 今回は取材章が取れなかったので、観客席で見ることに。

 会場をうろついていると、グッズがいっぱい置いてあった。姉貴の小学2年になる息子さんが、「柔道をやりたい」といっているそうなので、それに拍車をかけるように、グッズを買って帰ってやろうと、売り場をうろちょろ。

 すると、

 「氏原さんですよね?」と声を掛けられた。

 すると、そこには、昔、取材した選手のお母さん。そして、傍には選手も。

 奈良新聞時代に連載でノンフィクションを書いた選手。「試練を乗り越えて」ってやつ。

 彼女は、この4月に結婚して、選手生活は退いていたのですけど、彼女が大学の時は試合を見に、東京によく来たものだ。そして、お母さんとは隣の席で、一緒に観戦させていただいたり、一緒に食事をしたり…。

 中学生のころに、お父さんを亡くされていた娘さんなので、お母さんとの二人三脚(いや、妹も柔道をやっているので、そうはいわないけど)で、頑張っていた選手ですし、僕個人の思い入れも強かった。

 でも、大学では結果を残せなかったので、現役続行を断念。「結婚する」という話を聞いた時は、それはそれで「人生やな」って思った。

 その後は年賀状で、連絡を取り合う程度でしたが、ひょんなことから、あの場で会ったというわけ。

 「昔のことが、すごく、今の瞬間に、思いだされてきました」とは、

 お母さん。

 今もライターを続けていることを話すと、二人とも安心した表情をされたので、妙にうれしかった。取材章を持っていたら、観客席には来ていなかっただろうし、いい機会になりました。

 夜は、Numbeのベテラン編集者の方とお食事。ナンバーノンフィクションでお世話になった方なので、「お疲れ様会」みたいな感じでした。あの記事の評価も、編集部ではいいものになったということで、一安心。反響も多かったみたい。「一石を投じる企画」になったそうです。

 個人的にも、Numberとしても、「小島圭市さんは、これも追いかけていきたい」という意見で一致した。

 さらには、これからも、どんどん、いろんなことをしかけていきたいという話もできた。いいものを作る、世の中に大切だと思うことを伝えていく。これからも、頑張ります。

 明日からは高校野球の春季大会に復帰。前半は奈良大会に掛かりきりになると思いますんで、また、レポートもお楽しみに。

 そんな感じです。

 

 

Written by 氏原 英明

2010年4月30日 11:59 pm

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女子ソフト、女子野球

 先週金曜日から中1日で女子ソフトの取材に行ってきました。日本リーグ2部。

 女子ソフトの取材、なかなか、セカセカしていて、休む暇がない。

 同時進行で2試合が行われ、試合が終われば、すぐに次が始まる。

 野球のように1試合を単独でゆっくり観られず、取材するのも必至のパッチ。いつもがいかに好きなところで、好きなように、好きな感覚で取材しているのが分かる。情報も少ないし、すべて自分の目が頼り。いつもの環境に感謝しなければ。

 2日間で8チームを取材。結構な量だった。

 その原稿はソフトボールマガジンにて掲載される予定だが、今回の取材でちょっとしたつながりを感じた。

 というのも、中日で訪れた、奈良大会。天理の試合のときに、うろついていると、天理野球部副部長の森田先生と昨年までマネージャーを務めていた子がいた。で、話していると、その子は、今、野球をしているという。というのも、もともと中学まで野球をやっていて、高校はプレーをせずにマネージャーをしていたそう。

 それが進学した大体大で女子の軟式野球を始めたとか。

 で、きょう、女子ソフトの取材で、ウェルネスという専門学校の監督さんとのお話をうかがっていたのですが、お度rくことに、彼は、ことしから、このチームの指揮をすることになったそうで、それまでは日体大で、女子の軟式野球を教えていて、全国大会優勝の実績があるとか。

 なんなんだ、このつながりは…しかも、最近は大体大の女子軟式が強いらしい。昨日の今日の話だ。

 そして、もうひとつ。これは先日、取材した成美大でのことなんだけど、成美大の硬式野球部に女性が一人いた。女子プロ野球を目指していたが、テストに受からず、大学に進学して、技能を高めようと小林先生のもとで、修行をしているのだとか。

 その子がなんと!天理高校ソフトボール部出身だった。昨夏、僕が取材したインターハイにも出ていた子で、女子軟式野球を始めたという天理の元マネージャーも、その子のことを知っていた。

 何なんだ…。

 僕の中で女子ソフトボールや女子野球といったものが、近づきつつある。

 お金になるとか、そういうことではなくて、ね。人生の流れっていうか。

 これは、取材した方がいいんかも。

 ご存じだと思うけど、サッカー界には女子サッカーがある。これは、意外と見逃せない要素で、川渕三郎がチェアマンだった時に、「これからは女子サッカーの普及が大事」と雑誌のインタビューで答えていた。サッカー人気を高めるためにも男子だけではなくて、すそ野を広げる意味で、女子やフットサルなどの普及も必要だと。

 野球界にはそうした考えを唱える人間がいない。

 知識を広げるとか、すそ野を広げるとかいう発想が乏しく、多くの野球が興行に使われている。共存共栄の考えがない。のだそれでも人気が落ちないのはイチローらのおかげだけど、日本人メジャーリーガーの評価が落ちつつある今、さらには、菊地雄星の日本残留など、将来は決して明るくない。

 その中で、女子野球という新たなピースが野球界に加わっていたとい今の流れは、これからの野球界にどんな変化をもたらすのか、これはちょっと興味がある。

 サッカー界にはフットサルをはじめ、サッカーを身近に感じるための遊ぶ場がたくさんある。でも、野球界にはそう多くはないから、そのことすごく思った、女子ソフト取材だった

Written by 氏原 英明

2010年4月25日 11:26 pm

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奈良大会

 編集部に結果をメールできなかったため、本日分の結果を掲載します。

 畝傍 4-3 高取国際 (延長10回)

 智弁2-1橿原学院

 青翔7-6添上(延長11回)

 

  

Written by 氏原 英明

2010年4月25日 10:30 pm

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ジレンマ。

 きょうは女子ソフトの取材で京都府の宮津まで行ってた。むちゃ遠い。

 けど、普段はやることのない競技の取材ができて幸せ。女子ソフトなんてねぇ。なかなかできるもんじゃない。みんな素直だし、新鮮味が合っていい。

 そんな新鮮味万歳の取材の一方で原稿に追われている。

 楽しい取材ができた成美大や関西大だったので、自分ではこれをどう伝えたら一番え えかばっかり考えてて、難しい半面、やりがいはある。

 また、これはライターのジレンマだと思うねんけど、取材に行ってみて、すごく「これは面白い!」「もっと大きく扱いたい」とか思うときがある。でも、企画が決まっていたり、編集者に幅がなかったりすると、それがどうしようもなかったりする。

 「もっと、これは大きく扱うべきでは?」と

 良心的な思いで伝えても、「氏原、またいってらぁ」って、扱いになる。

 おそらく、これは僕だけでなくて、他の人も大いに感じているところはあるだろう。ただ、ライターの力関係で、それがどうにもならないことだってある。せっかく、ジャーナリズムを広げるチャンスでも、それを失ってしまう。

 これをスーパー用語で、「チャンスロス」という。

 でも、こんなことがなぜ起きるかっていうと、取材に編集者が同行しないから。

 経費がかかるから、どうしようもないっちゃ、どうしようもないのだけれど、僕が知っている限りでは、Numberと旧スポルティーバくらいかな、ついてきてくれるのは。

 で、Numberの場合は、ついてくるだけではなく、取材が終わった時に、話し合いが行われる。ここ、もっと聞きたいな。こういう人を取材したら面白くなるんじゃないか。企画を大きくしようか、という風に。

 まぁでも、週刊ベースのとある編集者みたいに、すごくこっち側の意見を聞いたうえで、判断してくれる人もいるけどね。

 ライターの独りよがりも問題だし、聞く耳を持たない、編集者も問題だけれど、

 一番大事なのは売れることではなくて、

 いいものを作ること、生み出すこと。

 すごい人や取り組みに出会った時、必ずと言っていいほど、そうしたジレンマにさいなまれる。

 いいものはいいで、どんどん取り上げていきたいものです。

 それがジャーナリズムなんやと思うから。

 愚痴っぽくなってしまったけど、ホント、最近はいい取材ができています。

 

Written by 氏原 英明

2010年4月24日 1:41 am

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キャプテン。

 昨日の奈良大会、速報ページはもうお伝えしましたが、

 今年の奈良大会は3会場で開催してるんですよね。主会場だった県立橿原が芝の張替かなにかで工事中で、代りに、橿原市民、郡山市営、鴻ノ池を使用している。

 昨日は、奈良新聞勤務時代以来となる、橿原市民球場に行った。

 ここは球場事態は、両翼100あるので広いのだけれど、観客席がない。そのため、グラウンドが近くに見える。監督の指示の声が良く聞こえるし、選手たちの掛け声も耳に入ってくる。だから、いつもと違った楽しみ方ができた。

 昨日の3試合の中では2試合目に登場した登美ケ丘のキャプテンがすごくいい声を出していた。関係者の話では怪我をしていて、試合出場は回避していたのだが、声を書ける内容が良く、選手たちはそれに引っ張られている感じだ。

 僕は、チームの強さを語る一つとして、いかに、監督から自立しているかだと思っている。監督は「監督」しているだけで、キャプテンがまとめるチームは強い、と。去年の天理・徳山がそうだったし、2年前の優勝校・智弁学園の米田、準優勝・奈良大付の中園も素晴らしかった。

 こういうチームは強いと。

 登美が丘のキャプテンにはそれに近いものを感じた。まぁ、昨日は試合に出ていなかったというのもあるかもしれないから、一日では決めつけられないけど、試合に出ていてもあの視野の広さがあれば、このチームはなかなか手ごわいと思う。打線も、振れていたしね。

 実に楽しみである。

 さて、この球場で思い出したのは、ここは、野球場だけでなく、いろんな競技ができるということ。まぁ、県立橿原もそうなんだけど、奈良新聞時代はいろんなのを見に来たなぁと、思い耽ったものである。サッカーなんか、ここでよくみた。プリンスリーグや中学生のクラブチームの大会を見た記憶がある。いいグラウンドで写真も撮りやすく、楽しく仕事をさせてもらった。奈良新聞時代は、いろんなことを経験したなぁと。奈良新聞時代は、いろんなことを経験したなぁと。

 振り返ればきりがないので、ここら辺で置いておくけれど、懐かしい球場で野球を観戦し、ここで過ごした時間があったことを、忘れてはいけないなぁって思った次第である。

 

Written by 氏原 英明

2010年4月19日 9:37 pm

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奈良大会速報について。

 以前まで、僕のブログの方で、速報を伝えていた奈良大会。

 これからは、高校野球情報.COMの方に掲載されることになりました。

 リアルタイムの速報は、ないですけど、リポートを書くときもあるので、そちらをよんでくださいませ。よろしくお願いします。

 下記です

 http://nara.hb-west.com/

Written by 氏原 英明

2010年4月18日 9:50 pm

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久々の関六

 今日は、何季ぶりになるのか分からないくらい、久々に関西六大学野球を観戦してきた。園部では関西のドラフト候補NO1と呼ばれる佛教大・大野雄大が投げているというのに、なかなか、思い切ったことをしただなぁと不安になりながら、南港中央球場に向かった。

 関西六大は個人的には伝統ほどに盛んではないと思っている。それほど、惹かれる選手やチームが多くなく、あまり、足が向かない。この1年、全く、観に行かなかったのも、それが理由だ。キャッチフレーズには「走る関六、あきらめない野球」とあるけど、全然、走らないし、あきらめるのも早い。阪神リーグの方が断然に走るし、最後まで結果がどうでるか、分からないには、むしろ阪神の方。そういう想いもあるから、反発もあって、いかなかった。

 それを考えると、今日の僕は思い切ったものだ。

 球場について手続きをし、パンフレットを本部にもらいに行くと、「有料」だと言われた。めったに来ない人間にまで配布してたまるか、ということなのでしょう。仕方なく、1000円札を出すと、お釣りが300円だった。700円なのか…。

 その時点で、ちょっと気持つがマイナスになった。「園部に行った方が良かった」と後悔したくなったりはしないかだろうか、と。

 その気持ちをさらに落ち込ませるかのように、

 第1試合の龍谷大VS大経大はひどい内容のものだった。

 とにかく、走らない。一塁到達「4、30」が標準タイムと言われているけれど、それを破る選手がほとんどいない。ここ最近は、大学生も走るようになったと思っていたけど、ここは違った。龍谷大、大経大ともに走らない。龍谷大は4連覇中らしい。カバーリングも怠りまくりだ。

 隣にいた某球団のスカウトがぼやいていた。

 「走らないなぁ。この両チームは…。レベルがダイブ落ちるね。このリーグは…。二部リーグみたいだ。こんな野球をしていたらいつまでも、差を感じちゃうよなぁ」

 5回1-0の展開なのに、2時間も掛かっていた。内容がひどいだけではなく、死球を当てられた打者が、投手をにらみつけて、2、3歩。当てた投手も帽子すら取らない。当てられた側のベンチからは「帽子ぐらい取れやピッチャー」のヤジ。今度、逆側が死球を与える場面があって、それは、当てられた側はおとなしく一塁へ。しかし、ピッチャーは帽子すら取ってなかった。

 残念な試合だなぁ…。スカウトたちは呆れ果てて、昼食タイムに出かけていた。

 最悪な場所にきてしもうたと、僕は激しく後悔したんだけれども…。

 しかし、第2試合が始まると、その後悔の念は一掃された。

 大商大、大院大の両チームが、走る、走る。とにかく、一生懸命な姿勢を見せていた。

 それに加えて、大商大・福山、大院大・小林寛の両エースが、素晴らしいピッチングを見せてくれたのだ。なかでも、隠れドラフト候補と呼ばれる小林は関西ドラフト候補戦線に名乗りを上げる素晴らしいピッチングを見せてくれた。

 5回を無安打無得点。11奪三振。

 小林は、1,2年生の時に何度も見たことがあったが、その時の印象は体格に恵まれ、いかにも投手らしい。投球フォームもきれいで、それなりのストレートとカーブ、スライダー、フォークをバランスよく投げる。

 ただ、なんか、もっさりとした印象だった。悪いところはないけど、身体にキレがないというか…。だから、ボールにもキレがなかった。

 しかし、きょうは違った。一番得意という、スライダーが切れまくり。ストレートも最速144を計測。内外の投げ分けもできたし、チェンジアップ、フォークも切れていた。終盤、点を取られるのが怖いから、スライダーを多投していたのは、見るものとしては物足りないけど、勝つピッチングという点では見事だった。

 非常に見ごたえがあった。

 結果は9回裏に、1点をもぎ取った大院大が1-0でサヨナラ勝ち。小林は9回を1安打、16奪三振。

 トータルすると、関六を見に行って良かったと思えた一日になった。

 大商大と大院大に関しては、これからも、またみようと思う。 

Written by 氏原 英明

2010年4月18日 6:47 am

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取り急ぎ

 高校野球情報.COMのコラム更新

 「技術ノート」尽誠学園です。

 とりあえず、報告までに。

 http://www.hb-nippon.com/technicalnote/450-hb-nippon-techniquege/4945-clmn2009-01-date20100416no01g

Written by 氏原 英明

2010年4月17日 7:30 am

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それぞれの事情。

 今日は、前の日記での宣言どうり、ダブルヘッダー。

 お昼に阪神VS広島を見に行き、ナイターはオリックスVSソフトバンク。

 まず、阪神の話題から。

 先発すると思われていた蕭一傑は、助っ人外国人・スタンリッジの参入により、2番手の1㌄登板のみ。こういうところに、今の阪神がいかに育成を怠っているか見てとれる。先発で育てるはずの蕭一傑が外国人の参入によって、中継ぎをやるんだから、この登板、ほとんど意味をなしてない。蕭一傑のピッチングも無茶苦茶だった。

 試合の中でも、そうした阪神らしさがあった。

 2番・上本が中前安打で出塁、3番・坂を迎えた場面だ。この時、強攻にいって、併殺打に倒れたのが、この攻撃にはいささか疑問が残った。

 というのは、坂の扱いである。確かに、ウェスタンの顔ぶれをみれば、坂は3番打者だ。しかし、坂を一軍に上げると想定した時、どんな使われ方が考えられるかというと、勝負強い打撃というよりも、細かい部分にあると思う。

 打つことに関しては、一軍に、それができる選手がいるわけだから、坂が求められるとしたら、そういう部分でしょう。

 ということは、それができる選手に二軍で鍛えなければいけない。つまり、この場面で彼に求められるのは打ってチャンス拡大ではなく、送りバントやエンドランでの器用さのはずである。しかし、そういうった素振りは全く見せずの併殺打。

 このチームには選手を育てていくための計画性なんてないのだろう。

 2年目の上本なんて、すでに大和よりいいと思うけどなぁ。計画を立ててチームを作っていないチームだから、上本のパフォーマンスに惹かれない。

 広島は堂林が良かった。

 木製では苦しむのかなぁと思ったけど、高校時代と変わらぬ、センスの良さを見せていたと思う。下手すれば、すぐに一軍で使われてしまうかもしれない。それほどレベルの高いバッティングをしていた。右方向に軽く打つ。 

 ソフトバンクVSオリックス。

 同点に追いついた4回裏、オリックスは1死満塁と攻め立て、旬な男・T-岡田を迎えたが、中途半端なパッティングで併殺崩れ、結局、1点を勝ち越せず。

 こういう展開はオリックスにとってヤなんだけど、近藤が良くて、付け入るすきを与えなかった。5者連続三振など、球が切れまくっていた。

 そうなると、ソフトバンクの先発和田に負担が掛かってくるけど、粘り強く投げて、8回を投げきった。流れが完全にオリックスにあったなかだったから、ホント、粘り強いよ、彼は。

 9回表、オリックス・近藤が二つのエラーで2点を献上。試合はこれで決まった。

 近藤のエラーもひどかったけど、カバーリングに行かなかった二塁手・後藤にも問題はある。ああいう、「さぼり」は、これからの日本野球を担う、小・中・高校生には決して見られたくないモノ。

 誰もそんな点を指摘しないと思うけど、結構、重要だと思う。

 実は、昨日の成美大取材で、監督さんからチームの一つのコンセプトについて、「相手のミスに喜ばない」というお話を伺った。詳しくは記事で書くんだけれど、すごく興味深い発想である。

 何が言いたいかというと、、前日は相手のエラーで勝って喜んでたチームが、今度は自分のところのエラーで負けたという事実を無視できないということ。

 成美大学の「相手のミスに喜ばない」の目指すものは、ずっと先にあるんだけれど、こういう光景を見ていると、相手のミスに喜んでいる時点のチームは、まだまだ足りない部分が多いということなのだ

 今日の試合は、オリックスにとって、それが分かる日になったに違いない。

Written by 氏原 英明

2010年4月16日 2:15 am

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魔法の合言葉。

 「手を使わずに投げる、足を使わずに走る」。

 福知山にて、成美大学の取材での一幕。指揮を執る小林敬一良監督の名言である。

 おおざっぱにいえば、「体幹を使う」ということなのだけれど、ここには、今までの野球のセオリーとは違う野球が存在していた。

 細かくは来月発売の日刊スポーツ出版社「アマチュア野球」にて。

 小林先生とお話をしていると、野球の奥深さ。新たな視点に出会うことができる。記事になりそうなことはここにはあまり書けないので、それ以外の話をすると、選手の故障について。浪速高校での経験で、こんな話をされていた。

 たとえば、練習試合を土日、しますよね。夏前の時期。

 エース級が一戦目に先発して、6、7回投げて、後を違う投手が投げる。2戦目を、2、3人の投手が投げる。次の日も同じ感じになる、と。

 この時、投球回数で疲弊しているのはエース級の投手なのだけれど、故障するとしたら。、3、4番手の、大会にベンチに入れるかどうかの選手らしい。

 どういうことかというと、精神的な負担が選手を故障に導く。ベンチに入れるかどうかの選手は、いわば、サバイバルで熾烈な争いを余儀なくされる。それが故障を招くんではないかということ。

 プロ野球でも、後ろで投げる選手の寿命は短い。もしくは、必ず故障をする。でも、それは「投げすぎ」ではなく、終盤の緊迫した中で投げる精神的なストレスが肩やひじに来るのではないかと。

 この話をきいて、ある球団を思い出した。

 阪神タイガース。

 今年のキャンプ、阪神の若手投手陣は「サバイバル」と銘打った、熾烈な争いが繰り広げられた。その結果…。

 岩田、石川、蕭一傑、藤原、二神が故障離脱した。

 このニュースを聞いた時は、トレーナーは何をしているんだと思っていたけど、小林先生の話をきいて、彼らの精神的ストレスが故障に追い込んだのではないかという視点も、新鮮ながら自分には大きなものとして、捉えられてきた。

 その小林先生は、成美大学で目指すのは「勝つだけの」野球ではなく、将来、社会に貢献できる人間の育成を目指し、「気がついていたら、勝っていた」野球。

 表題にある、「魔法の合言葉」と言えば、済美高校の校歌にある「やればできる」は「魔法の合言葉」であるけれど、僕のなかでは、「気がついていたら勝っていた」という言葉が、「魔法の合言葉」になりつつある。(ちなみに、済美を否定しているわけではない。個人的には上甲さん、好きな監督さんですしね)

 「視聴率のためだけのテレビ番組」「売り上げのためだけの紙媒体」。

 作り手は、今、この言葉に苦しめられている。

 「気が付いたら、視聴率が上がっていた」。「気が付いたら、売り上げが良かった」。

 成美大の野球から、今の社会を生き抜くためのヒントが発信されているような気がする。

 「勝つだけの野球」を目指さない方はぜひ、「アマチュア野球」の成美大学ルポをお楽しみに!まだ1文字も書いていたいけど、いい原稿にしますので。

 ということで、僕は本日、きょうのウェスタンリーグで登板予定だと噂の蕭一傑の復帰2戦目を見てこようと思う。夜は京セラドームで、オリックスーソフトバンクのダブルヘッダーです。

 

 

Written by 氏原 英明

2010年4月15日 1:38 am

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