〜心で書く!〜 氏原英明 公式ブログ

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BASEBALL FAN

批判か無関心か。

 3日ほど前から、のどを痛めてグロッキーな氏原です。

 おはようございます。

 勝負弱いとは、このことですね。せっかくのチャンスを逃す選手のように、「ココ」ってところで怪我をする選手のようなものです。「甲子園の疲れが出てきたんちゃう?」とよく言われますが、疲れは誰にでもあります。誰もが「疲れているやろう」と予測されるところで、のどを痛める。これ、情けない話です。そこで強くならないと。

 さてさてさて

 最近の僕はと言うと、「検証甲子園」の執筆作業を進めつつ、プロ野球の取材にも出向いています。「野球善哉」のネタ探しなど、ないがしろにはできませんからね。

 こっちには球団が二つしかないため、阪神とオリックスのホームの試合を見つつ、ビジターチームを取材するというのが、今、僕がやっているのですが、フリーのたまにひょこっと現れる僕なんかは、番記者からすると「なんじゃコイツ」の域です。

 そんな僕に、あるカメラマンが声を掛けてきました。いつもよく仕事をさせていただく方です。

 「担当記者いっぱいいて、取材するの大変やろう。特に、○○担当の記者は、○○担当になっただけで偉いと思っているやつが多いから、態度でかいし」

 まぁ、その指摘は分からんでもない。

 番記者は中に、昔、アマチュア野球の現場で見た若手とかがいる。アマチュアで会った時は、新人で教えて欲しいことも多かったから、そら、腰も低く、色々と話しかけてきた子たちも、今では、えらく態度が大きい、と言うのは日ごろから感じることでもある。

 まぁ、一方で、アマチュアを一緒に取材をした人で、僕を見かけるたびに声を掛けてくれる善人の方もおられるんで、全員が全員ってわけではないけど、カメラマンさんが仰るような人がいるのも、また事実。

 ただね、番記者ってなんやろな?ってときどき思う。

 確かに、僕なんかより、彼らは情報を持っていて、詳しいはずなんやけど、それがジャーナリスト精神にのっとっているのかなと。

 やっぱりね。ジャーナリストである限りは批判精神を持っていないといけないと思うわけです。真弓監督の投手交代には、哲学がない!とか、城島は「ストレートが大事だと」といっているのに、変化球を多投させて打たれるケースが多いとか、僕なんかが持っているより情報量が多くて、ソコを指摘することもできるはず。

 それはTVの解説者も同じ。

 一昨日、テレビで阪神―広島を見ていると、解説者が広島の先発・今村を酷評していた。「何で抑えたいのか分からない」と。1年目の右腕、経験を積ませたい思いもあるだろうし、様々なチーム事情の思惑で彼はマウンドに立っているんだと思うけど、ボロクソだった。

 結果はご存じのとおりで、途中降板なのですが、今村と投げ合っていたのが開幕投手の安藤。今村は1年目、緊張もある中で投げていて、それだけ酷評されているのに、安藤については酷評もしない。

 抑える球がないと言われている投手と、張り合うくらい悪い投球をしている投手のことをなんにも酷評しないんですよ。

 今村は1年目で、安藤は開幕投手も務めたくらいのベテラン。もっと酷評されるべきでしょう。

 番記者とか詳しく取材している人こそ、情報が多い分、批判的な目を持っているはず。でも、どこの球団にかかわらず。「俺は阪神に詳しいんだ」「俺は巨人に詳しいんだ」という自負はあっても、批判についてはいっさい書かない。

 球団との関係があるから。

 取材しにくくなるのが怖い。

 それは分からないでもない。

 でも、批判って、どうなんでしょう?

 批判って、チームのことが嫌いで書くもんじゃない(中日。落合否定メディアはそうしているが)。むしろ、逆で、そのチームに愛着があるからこそ、批判って書けると思う。

 僕も批判的な記事を書くことがある。でも、そうした場合に、いろんな場所で叩かれる。そして、その意見を見ていると「氏原はこのチームが嫌いなんだ!!」って言われる。

 いやいや、嫌いなチーム、取り組みが感心しないチームのことなんて、誰も書かないから。

 って僕は思う。ジャーナリストってそんなもんでしょう。

 愛情があるからこそ、批判を書く。

 そういうもんだと思う。番記者として担当して、愛情があるなら批判を書くべきだと思う。まぁ、新聞記者の中にはいろんなしがらみがあるから書けないのは仕方ない部分もあるけれど。球団も選手も、そういう人こそ、評価するべきやと思う。「こいつは分かっているな」と。

 愛情があるから批判が書け、愛情がないから無関心でいられる、

 僕はそう思います。

 


Written by 氏原 英明

2010年8月27日 9:45 am

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