今日はボーイズの全国大会の取材に行ってきました。
取材?取材と行ってしまうと、ちょっと語弊があるかも。ボーイズの観戦に行ってきました。お世話になっている堺ビッグボーイズの試合を見にいったのです。
結果は2試合連続、サヨナラ勝ち。
なんとまぁ、楽しめた一日でしょうか。
特に第1試合目なんていうのは、堺ビッグは8失策(ボーイズはWPも失策になるので、5か6)を犯しながらに、最終回、サヨナラ勝ちをしたのです。
普通の野球で考えられますか?考えられないですよね。まぁ、8失策じゃなかったとして、5,6失策したチームが試合に勝てますか?と。ちなみに、対戦相手は宝塚ボーイズだったんですけど、ここは決して弱いチームではありません。確かに、堺ビッグの方が能力が高そうではありましたが、宝塚は、身体は小さいけれども、カバーリングもするし、練習も、結構、積んでいるのが見ていて分かるチーム。決して、弱くない。初戦はコールド勝ちしていますしね。
なんで、逆転できたか。
エラーして、一時的には、気持ちがマイナスになったとは思うんですけど、下を向いている選手がいないんですね。
1イニングに4失策した時、堺ビッグは4点を取られたのですが、即座に2点を返した。そして、その後は点を取られずに粘り、最後に逆転サヨナラ勝ちした。
2試合目は終始リードしていたのですが、最終回に同点に追い付かれるという、これまた嫌な流れ。しかし、彼らは下を向かずに、その裏に、あっさりとサヨナラ勝ちを収めたのです。
まぁ、なんで、逆転できたかの答えはでないんですけど、まず、ちょっと他のチームにはない打力がある。バットの音が違うのと、バッティングへの意識がちょっと違う。第1試合なんかは、ほとんと変化球を打っていたんじゃないかなと思うくらい、ボールへの対応力が素晴らしかった。変化球を狙ったのではない、変化球の打ち方とでもいうんでしょうかね。センターから逆方向への意識で。
それと、先にも書いたように、メンタル面です。下を向いていない。これは、「上を向け」といってできるものでもなく、日ごろからの練習の雰囲気によるものではないかと僕は思いますね。
実は、僕は、堺ビッグのグラウンドに何度か足を運ばせて頂いたことがあります。というのも、知っている方もおられると思いますが、3月4日発売の文芸春秋「Number」にて、ドジャーススカウトの小島圭市さんをナンバーノンフィクションで取り上げさせていただきました。
その記事にもありますように、小島さんが堺ビッグで指導をされていて、そこで取り組んでおられるというか、取り入れられている練習のひとつひとつが、旧来の体質とは違って、面白いんです。
記事を読んでいただいたら分かると思うんですが、例えば、バッティングは緩い球をが逆方向へ打つ練習を繰り返すとか、強制的に練習を押しつけないとか、そういったところです。もちろん、それ以外にも、たくさんあるのですが、今日の彼らのバッティングを見た時に、そういう成果みたいなものがあるのかなぁという気がしました。
僕は、1,2日練習に見に行っただけなので、たくさんのことをチームでは取り組んでおられて、一部分しか、僕は知らないとは思うんですけど、バットの音を聞いたり、軌道をみたり、試合中に下を向かない彼らの姿勢などを見ていると、旧来の指導法では得られない「何か」があることを感じずにはいられませんでした。
親しくさせていただいている代表の瀬野さんには「何が成果となったかと言われると、それは分からないですよ」と言われたのですが、「これ」と「あれ」ではなく、堺ビッグにある、コーチ、監督、小島さん、父兄の方々、いろんな人たちが作り出した空気とかいろんな要素が今のチームを生み出しているのかもしれません。
選手らを見ていると、重たい余計なものを背負っている感じがしないですし、かといって、チームの規律がないわけではない。余計な力みとかを感じないんです。だから、打ってもガッツポーズしないし、相手が雄叫びをあげながら投球をしてきても、それに対峙しているようなそぶりも見せない。
代表の瀬野さんが胸を張って言っておられた言葉が印象的でした。
「子供たちが楽しんで野球をやっている。それがいいんじゃないですか」
まさにそのとおりだと思いました。この「楽しむ」の意味をはき違えともらっては困るのですが、堺ビッグボーイズの「野球の楽しみ方」は、見ているこちらの方も、楽しい気にさせてくれました。。
優勝チームがすごく、そうでないチームが凄くないということに、とらわれがちな、今の野球界でありますけど、堺ビッグボーイズの野球に、今後も注目です。




