長澤 壮徒選手 (甲府工)
寸評
初球から積極的に打ちに行く打撃で、この夏も本塁打を連発。2012年度の山梨を代表する強打者で、プロ志望届けも提出しているショートストップです。 (第一印象) スイングに迷いがなく、スパンと振りぬく潔さが魅力。打球の多くは、引っ張っての打球が多く、巻き込んだ長打を得意とします。ただ右中間への打球も見られるなど、けして引っ張りだけの選手ではないようです。 (守備・走塁面) 残念ながら私が観た試合では、正確なタイムは計測できず。ただ試合を観る限り、足を売りにするタイプには見えませんでした。 遊撃手としては、打球の正面に入って丁寧にプレーしようとする意識が感じられます。守備範囲も広く、細かい動きはできませんが、けして下手ではありません。ただテイクバックの小さなスローイングは、長い距離への送球には向きません。それだけに将来的に、遊撃手やサードといったポジションは厳しく、強打の二塁手あたりがあっているのではないのでしょうか。ただその割にはスローイングは大きくは乱れず、深いところからでも踏ん張りのきいた送球は見られます。 (打撃内容) 自分の巻き込めるところにツボがあり、その球は左中間に叩き込みます。けして長距離砲ではありませんが、パンチ力を秘めています。 <長所> 早めに始動するので、着地までの「間」が取れています。そのため速球でも変化球で合わせやすく、緩急への対応はできるはず。またバットの振り出しもよく、インパクトの瞬間にもボールを押し込めるなど、良いスイングができています。 <課題> クローズドスタンスであり、ベース側に踏み込んできます。その割にボールを引っ張る傾向が強いので、打球を引っ掛けてしまうことも少なくないのでは。また打撃の準備である「トップ」の形を作るのが遅れ気味なので、速い球への対応が気になります。
更新日時:2012.10.15
将来の可能性
180センチ台の大型遊撃手という、希少価値の高い大型内野手。特に積極的な性格と自分のツボを持った打撃には、見るべきものがあります。ただ上のレベルで守れるポジション、走力、打撃の完成度を考えると、高校から指名されるというのは総合力で厳しいのではないのでしょうか。ただ素材としての面白味はあるので、ひょっとして育成枠あたりならばという球団もあるかもしれません。卒業後は、個性を伸ばしてくれる独立リーグあたりで、その可能性を追求されることを期待します。
更新日時:2012.10.15
二村正春
2024-03-20 at 12:10 PM
二村君頑張って下さい💪同じ名字で同じ出身地です😁力の限り悔いの無いように応援しています😄