篠原 匠選手 (明大中野八王子)

篠原 匠

球歴:明大中野八王子

都道府県:東京

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:173.0 cm

体重:62.0 kg

学年:卒業

寸評

 この秋、ベスト16まで進出した明大中野八王子の好投手だ。スライダーのキレ、コントロールが素晴らしい投手。 (投球内容) 彼を見たのは秋季東京大会の創価戦。  右スリークォーターから投じる直球は120キロ後半から130キロ前半とそれほど速くないが、スライダーのキレが良いのがこの投手の持ち味。手元で鋭く曲がるスライダーに創価打線はなかなかミートすることが出来ず、ピンチ時にはさらにスライダーのキレが冴え渡り、決定打を許さない。8回裏に2ランホームランを打たれ、3失点に終わったが、それでも好投手に相応しい投球内容だった。  クイックも1.2秒前後と素早く、牽制も上手いのがこの投手の強み。 (投球フォーム)  体重移動がしっかりしていて、コンパクトにまとめた投球フォーム。  セットポジションから始動する。左足を胸の近くまで真っすぐ上げていきながら、右足をまっすぐ立たせる。左足を三塁方向へ伸ばしていきながら、重心を下げていき、着地するが、左足の開きが早く、左肩が開きやすい原因となっている。可動域が広いのか、テークバックを大きく取っている。ただ右肘が下がっており、スライダーを多投する傾向にあるので、肘への負担も心配だ。  球持ちは良く、打者寄りでリリースすることが出来ており、自分のリリースポイントを把握できている様子。最後のフィニッシュではしっかりと腕が振れており、軸足に体重が乗って、滑らかに体重移動が出来ている。  課題は開きが早くなるのと、右肘が下がりやすい投球フォームであること。
更新日時:2012.12.01

将来の可能性

 実戦力が高く、なかなか崩れないのがこの投手の強みだ。ピッチングはある程度完成されているので、あとは体力面の強化で、どれくらいストレートのスピードを高め、スライダーに頼りすぎない投球が出来るか。スライダー以外で、武器になる変化球を習得できると投球の幅が広がっていくだろう。春季、あるいは夏の大会で成長ぶりを確認していきたい。
更新日時:2012.12.01

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