七戸 貴哉選手 (大湊)

七戸 貴哉

球歴:大湊

都道府県:青森

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:17.0 cm

体重:88.0 kg

学年:卒業

寸評

 青森県大会では準優勝し、10年ぶりに東北大会に出場。東北大会では東海大山形に初戦敗退したが、130キロ台の直球を投げる本格派右腕。光星学院青森山田の二強を止める存在に成長していくか注目される。 (投球内容)  右スリークォーターから130キロ台の直球とスライダーをテンポ良く投げ分けて抑える右腕。 東海大山形戦では常時130キロ前半のストレートと横滑りするスライダー、チェンジアップを投げ分け、打たせて取る投球を見せている。スライダーの切れは中々のもので、切れとしては、ストレートとスライダーのコンビネーションが嵌った時は安定して試合を作れると予想出来るが、この試合では2回からヒットを打たれたところから自分のリズムを崩し、相手の間合いに合わせて甘い球に投げ続け打たれた。そしてコントロールも乱し、3回まで5四死球と荒れた。 青森には青森山田光星学院という二強がいる。その二強から抑えるには打たれる前だけ自分の投球をするのではなく、打たれてから自分の間合いで自分の技術を駆使して、抑えられるかである。七戸が全く通用しない投手であるかというとそんなことはなく、彼の努力次第では十分に試合を作れるだけの能力は秘めている。如何に相手の打撃をさせないかにかかっている。 (投球フォーム) ノーワインドアップから始動する。左足を回しこむようにあげていき、右足は一本足で立つ。膝を曲げて、バランスよく立つように心掛けている。左足を三塁方向へ伸ばしていき、体を沈みこませてインステップ気味に着地する。  左腕のグラブをまっすぐ伸ばして打者と正対していくが、左肩の開きが早く出所が見易くなっている。タイミングが合わせやすく多くの打者に振りぬかれた要因となったのだろう。開きを抑える工夫をしていかなければ、変わらない。テークバックはコンパクトにとっていき、リリースに入る。肘が立って、リリース出来ており、コントロールは安定するし、切れのあるストレートを投げることができている。最後のフィニッシュではステップ幅が狭く、ぐっと体重が乗っていく感じはしない。 右腕の使い方は問題ないといえる。あとは左腕の使い方で開きを抑え、下半身の使い方でどれだけ球威を伸ばしていけるかにかかっているのではないだろうか。
更新日時:2011.12.15

将来の可能性

 実力はさすが東北大会に導いた投手だけに実力は標準レベルに達しており、私立の強豪ではなければ、試合を作り、もしかしたら勝利していたかもしれない。ただ相手が私立の強豪となると自分の投球が出来ない甘さは克服しなければならないだろう。  既に県内では好投手と分類されるレベルに達していると考えられる。冬では球速・球威といったスキルアップは勿論。強豪校を抑えるには何をすればいいかを探究していってほしい。全国トップレベルの光星学院の打線を抑えるのは並大抵のことではない。しかしそれに向けて努力していくことが彼の投手としての可能性を広げることになる。彼は光星学院を苦しめる存在になっていくのか注目していきたい。
更新日時:2011.12.15

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