荒木 勇斗選手 (愛工大名電)
寸評
今年の愛工大名電の野手の中ではミートセンスが抜けている好打者。やや強さを欠くが、安定してヒットを量産出来る選手である。 (打撃) スタンスはスクエアスタンス。グリップは高めの位置に置いてバットを寝かせて構えている。投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、足を小さく上げて真っすぐ踏み込んで打ちにいく。仕掛け自体は遅く、ボールを引きつけて合わせていく選手ではないだろうか。 トップの動きをみるとしっかりと作っていくが、グリップが身体の後ろに入りすぎており、インコースは窮屈になっている。また彼は投手寄りのポイントで打つ選手で、ヒットを打った打席はポイントを前に置いて打ち返している。ボールを合わせるのは上手く、低めの変化球にも膝を使って打ち返すことが出来ている。ボールを合わせる技術に、スパッと振り抜いてあっという間に外野手の間を抜ける打球を打てるようになってくるとこの選手の付加価値は高まってくるだろう。 踏み込んだ足はなんとか我慢出来ている感じだ。目線の位置は安定しており、的確にボールを捉えることが出来ている。 打撃フォーム全体で大きな欠点はない。ボールに合わせるのも上手い。最初はスイングスピードに欠けるところはあるかなと思ったが、光星学院の金沢 湧紀の威力のある速球をしっかり引っ張って打ち返す打撃を見ると標準以上のスイングスピードは持ち合わせているといえる。当てるだけの打撃はしないアベレージヒッターだ。 (守備・走塁) 塁間タイムは4.10秒~4.20秒前後と標準レベルの脚力を測ることはできた。盗塁センスについては分からなかった。 打球に対する反応はまずまずで、守備範囲も標準レベル。肩も弱くもなく、強くもない。無理に暴投することはなく、コントロールを意識した返球が出来ている点は良い。レフトとしての守備力は十分だ。
更新日時:2011.12.20
将来の可能性
愛工大名電の選手の中でミートセンスはずば抜けている。やはり一試合だけではなく、数試合を見て、持ち味と良さというのが分かってくるものだ。試合を見るごとに良い印象を受けた選手で、アベレージヒッターにありがちな当て打ちする傾向は少なく、上で通用する技術は秘めているのではないだろうか。 彼の打撃像についてはある程度把握することが出来た。彼が対戦した殆どの投手が右投手。様々な投手の対応について確認してみたいところ。高卒タイプになり上がる外野手であるかは微妙だが、選抜では注目すべき巧打者であることは間違いないだろう。ぜひ選抜では抜群のバットコントロールを披露してほしい。
更新日時:2011.12.20
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くり
2024-03-18 at 9:36 AM
選抜頑張れ!!!!!!!