佐藤 星七選手 (北照)

佐藤 星七

球歴:北照

都道府県:北海道

ポジション:遊擊手, 三塁手

投打:右 / 左

身長:173.0 cm

体重:67.0 kg

学年:卒業

寸評

 振り出しの好い積極的な打撃と丁寧で安定した遊撃守備が魅力の好選手。選抜光星学院戦では、再三転がって来るボールを、実にそつなくこなしていたのが印象的でした。 (第一印象)  それほど体も大きくないし、凄い打球や強肩で魅了する派手な選手ではありません。自分の身の丈にあったプレーをする選手で、打席で高い集中力で打席に立てています。才能よりも、努力と意識で、ここまで来た選手ではないかと思います。 (守備・走塁面)  一歩目のスタートはよく、堅実で丁寧なボールさばきが印象的。フットワーク・グラブさばき・地肩などはそれほどでもないのですが、安定したスローイングが好いですね。上のレベルでも、ニ遊間を担って行ける信頼できるプレーが期待できそうです。  残念ながら、走力に関してはよくわからず。新チーム結成以来の176打席で、13盗塁。これは、チーム一の盗塁数になります。プロの規定打席である446打席に換算すると、1シーズン33個に相当します。これは、高校生としては特別な数字ではないのですが、ある程度は走れる走力がありそうです。 (打撃内容)  始動のタイミングを見ていると、アベレージヒッターというよりは中距離・ポイントゲッターといった感じの打撃をします。ある程度の、長打力と対応力を兼ね備えたタイプ打者ではないのでしょうか。特に内角の球が来ると、積極的に打ちに行きます。恐らくそこが、彼の最も好きなゾーンなのでしょう。 <長所>  スクエアスタンスで、グリップの高さは平均的。腰も適度に据わり、両目で前を見据える姿勢もよく、全体に非常にバランスが取れています。打席での集中力もあり、非常に理に適った構えだと言えます。  足を軽くまわしこんで、真っ直ぐ踏み出してきます。始動~着地までの「間」があるので、いろいろな球にタイミングを合わせられます。真っ直ぐ踏み出すことからも、内角の球でも外角の球にも対応しやすく、幅の広い打撃が期待できます。  バットの振り出しも、ミートポイントまで一気に振り下ろせる、振り出しの良さが目立ちます。バットの先端であるヘッドも下がらないので、ボールをフェアゾーンに落とせる確率も上がります。それでも当てるというよりは、しっかり振り切るスイングができているのも好感です。  頭の動きも小さく目線も安定、体の開きも我慢でき、軸足にも大きな崩れはありません。比較的波の少ない、安定した打撃が期待できるのではないのでしょうか。 <課題>  技術的には、ほとんど直すところはありません。あとは、好い投手との対戦を多く経験し、何かバッティングのコツを感覚的に掴んで欲しいですね。
更新日時:2012.04.20

将来の可能性

 身体能力で圧倒するというよりは、意識の高さと集中力を持続させることで、結果を残すタイプの選手です。非常にそういった意味では、好感の持てるプレーヤーでした。そのため上のレベルでも、高いリーダーシップを発揮し、選手たちの手本になって行く選手ではないのでしょうか。  それだけに、今後もレベルの高い環境で野球を続けて欲しいですね。厳しい壁でも、一つ一つ乗り越えて行ってくれることを期待します。夏の大会でも、更に成長した姿を魅せてくれそうです。
更新日時:2012.04.20

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